#3 日本茶と日本酒、20歳で出会った人生の核。若き店主が目指す理想の空間

茨城・潮来[偶吟]旦さん<前編>

INTERVIEW

東京駅から高速バスでおよそ1時間30分ほどのところにある茨城県潮来いたこ市。湖としては日本第二位の面積を誇る霞ヶ浦という豊かな水景色に囲まれたこの街に、最近新たなお茶の“波”を感じさせる店がオープンした。そんな噂を聞きつけ潮来市へと車を走らせた。

高速道路の料金所を降り少し走ると浜丁通りと呼ばれる通りへさしかかる。かつては花街として栄えたエリアだったそうだが、現在は開いている商店もまばらで、ところどころに微かな面影を残すのみ。そんな街並みを車でゆっくりと進んでみると、リネンのワンピース

彼女の後ろには大きなガラス戸が特徴の店が、周囲の長閑な風景に溶け込みながらも凛とした佇まいで建っていた。地図もここが目的地だと告げている。入口のガラス戸に書かれた[偶吟]という店名も確認できる。

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日本酒との出会いをきっかけに
日本茶がさらに世界を開いてくれた

旦さんは24歳という若さながらも、自身の店[偶吟]を一人で切り盛りしているという。日本茶と日本酒を扱う専門店をその若さで開いたこと自体すごいと思ったが、その二つを、この町のこうした空間で提案するセンスにも興味を引かれた。

なぜこのような店を作ろうと思ったのか。
まずはそこに至るまでの話を伺うことにした。

「元々誰かの拠り所になるような、自分の空間を持ちたいという思いはありましたが、飲食店を開きたいと思っていたわけではありませんでした。高校卒業後は就職したのですが、前職も飲食関係ではありませんでした」

そう語る旦さんが今に至る最初のきっかけは、日本酒との出会い。お酒が飲める年齢になって日本酒を初めて飲み始めると、すぐにその味わいに感動したという。

「日本酒を初めて飲んだ時からもうその世界に感動してしまって。それから単に飲んで楽しむだけじゃなく、日本酒の世界を知りたくなって勉強するようになったんです。日本酒ができるまでの繊細な工程やそれに携わる人の手の尊さ、自然の息吹を感じられる日本酒という飲み物に惹かれていくようになりました」

一度ハマったらとことん熱中する性格だという旦さん。日本酒の世界への探求心はとどまることを知らず、また世界はちょうどコロナ禍に突入したこともあり、日本酒の勉強に没頭するように。20歳のうちに「SAKE DIPLOMA」という日本酒ソムリエの資格を取得するまでに至った。日本酒の理解を深めていくにつれて、似たように興味を引かれたのが日本茶の世界だった。

「日本酒も日本茶もどちらも自然なしでは成り立ちません。自然の存在が必然であることに私は魅力を感じます。水や土壌、その土地土地の環境によって生まれた唯一無二の味わいが素敵だなと。そんなふうに日本茶の中に日本酒と通ずる部分を感じるにつれて、いつの間にか日本茶のことも深く知りたいと思うようになっていきました。そして日本酒と同じように、日本茶のことも勉強していくようになりました」

あああああああああああああ

キャプションあり

東京駅から高速バスでおよそ1時間30分ほどのところにある茨城県潮来いたこ市。湖としては日本第二位の面積を誇る霞ヶ浦という豊かな水景色に囲まれたこの街に、最近新たなお茶の“波”を感じさせる店がオープンした。そんな噂を聞きつけ潮来市へと車を走らせた。

高速道路の料金所を降り少し走ると浜丁通りと呼ばれる通りへさしかかる。かつては花街として栄えたエリアだったそうだが、現在は開いている商店もまばらで、ところどころに微かな面影を残すのみ。そんな街並みを車でゆっくりと進んでみると、リネンのワンピースをまとい頭にはヘアバンドをつけた女性が一人、建物の前を竹箒で掃除している姿が見えた。

彼女の後ろには大きなガラス戸が特徴の店が、周囲の長閑な風景に溶け込みながらも凛とした佇まいで建っていた。地図もここが目的地だと告げている。入口のガラス戸に書かれた[偶吟]という店名も確認できる。



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